韓国の味、姫路に根付いて20年

韓国食材専門店「丸福食品 広畑店」— 旬のキムチとともに節目の年を迎える

韓国食材専門店「丸福食品 広畑店」（姫路市広畑区高浜町1）が、2025年4月30日で開店20周年を迎えました。韓国の家庭の味を届け続けるこの店は、地元・姫路で長年愛され続けてきました。

店主の華山仁哲さんによると、ルーツは1948（昭和23）年。両親が始めたキムチ用トック（餅）の製造からスタートし、尼崎での移動販売を経て姫路に店舗を構えたのが2005年のことです。

創業当初は韓国食材への認知が今ほど高くなく、商品の説明に苦労したといいます。しかし、手間暇かけた自家製キムチや豊富な品ぞろえが徐々に口コミで広がり、常連客が増えていきました。

定番の白菜キムチ、大根キムチのほか、チヂミ、豚足、トック（餅）、さらには貝類やタラコを使ったバラエティ豊かなキムチまで。中でも注目は季節ごとに登場する旬の食材を使った自家製キムチ。春にはタンポポやセリ、ワケギなど、まさに“今”しか味わえない一品が揃います。

また、調味料や乾物、インスタントラーメンなど約150種類の韓国食材が所狭しと並ぶ店内は、まるで韓国の市場のような賑わい。お客さんの声に応えながら、取り扱い商品は年々増えているそうです。

「20年、地元の皆さんに支えられてきた感謝を胸に、これからも韓国の食文化の魅力を届けていきたい」と華山さんは語ります。

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