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姫路の「明和温泉-姫湯-」、リニューアルから半年を迎える
姫路市野里にある銭湯「明和温泉-姫湯-」(TEL:080-6080-1755)が、1月15日でリニューアルオープンから半年を迎えました。
同施設は、約半年間の休業を経て昨年7月15日に再スタートしました。創業は1962年(昭和37年)で、現在は3代目の長井翼さんが運営を担当しています。それ以前は父・正敏さんが経営を一人で続けていましたが、2023年12月に釜の老朽化が進行し営業困難に陥ったことをきっかけに、廃業の危機を迎えました。
翼さんは「祖父の代から続くこの銭湯を、簡単に終わらせるわけにはいかない」と、看護師の仕事を辞めて家業を引き継ぐ決断をしたといいます。
周囲の反応とその後の奮起
家業を継ぐ決意をするにあたって、多くの人々に相談した翼さん。しかし、「立地条件が悪い」「設備が古すぎる」といった否定的な意見も少なくなかったそうです。それでも、「そうした声が逆にやる気を奮い立たせるきっかけになった」と話します。
同銭湯の最大の特徴は、天然地下水を使用した「まき沸かし」です。自然の地下水をまきで熱する昔ながらの方法で湯を沸かしており、現在では非常に珍しいスタイルです。
設備の特徴と改装のポイント
浴場は地下水を利用したかけ流し方式。主浴槽のほかに、ジェットバスや電気風呂、日替わりの薬湯を設置。スチームサウナや水風呂も完備しています。また、洗い場は7カ所用意されており、設備面でも充実しています。
改装では、番台式をフロント式に変更しました。これにより、若い世代や女性にも気軽に利用してもらえる環境づくりを目指したとのことです。「3年間看護師として貯めた貯金や投資資金をすべて改装費に充てた」と語る翼さん。それでも資金が足りず、銀行から借り入れを行い、釜の改修を実現しました。
日々の運営とこれからの目標
運営が始まると、一人でこなしていた父の凄さを改めて実感したと翼さんは言います。現在は、風呂掃除やまきの準備、接客を担当する翼さんと、湯沸かしなどの裏方を担う正敏さんが協力しながら運営しています。
「お客様から『良いお湯だった』と言われると本当にうれしい」と話す翼さん。「もっと良い銭湯にしていきたい」と意気込んでいます。
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全体に熱めのお風呂で最高でした!
「薬湯」は浴槽が小さい分、しっかりと薬湯の香りがして効果、効能がありそう(笑)
手作りの新聞が浴槽内にあって、読みいってしまいました♪
■DATA
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 〒670-0864 兵庫県姫路市野里中町6-43 |
電話番号 | 080-6080-1755 |
営業時間 | 15時~24時 |
定休日 | 木曜 |