
【姫路 レポート】映画『栄光のバックホーム』舞台挨拶レポート!松谷鷹也さん&秋山純監督が監督が舞台挨拶
映画『栄光のバックホーム』の舞台挨拶付き上映が、12月21日、姫路駅前の映画館「アースシネマズ姫路」(姫路市駅前町)で開催されました。
12月8日に続く2回目の姫路開催となり、会場には地元の映画ファンを中心に多くの来場者が集まり、満席となりました。
主演・松谷鷹也さん、秋山純監督が登壇
舞台挨拶には、主演の松谷鷹也さんと秋山純監督が登壇。
松谷さんの手には、元プロ野球選手・横田慎太郎さんから譲り受けたグローブがあり、さらに撮影で実際に使用された横田さんのユニフォームのレプリカも登壇者とともにステージに並びました。
横田さんの存在を強く感じさせる演出に、会場からは大きな拍手が送られました。

観客からの質問コーナーも充実
質問コーナーでは、来場者から多くの質問が寄せられました。
「横田慎太郎さんから学んだこと、そしてこの映画を通して伝えたいことは?」
松谷さんは
「横田さんから学んだのは、1日1日を大切に生きること。この作品を通して慎太郎さんの生きざまを感じて、観てくださった方の背中を、少しでも押すことができたらうれしいです」
と語りました。
「一番面白かったNGシーンは?」
この質問に対し、秋山監督は
「実はNGシーンは一度もなかった」
と明かし、会場を驚かせました。
脚本を日常生活の中で読み込んでいたため、言葉が自然と体に染み込んでいたのでは、と振り返ります。
また、野球経験のないキャストが最初はホームランを打てなかったものの、練習を重ねることで次第に打てるようになったという裏話も披露され、時間ぎりぎりまで質問が続きました。

サインボール投げ込みで会場が一体に
イベント終盤には、松谷さん直筆サイン入りボールの投げ込みが実施されました。
力強いピッチングで後方席までボールが飛び、会場は大盛り上がり。
「奇跡のバックホームをやってよ」という秋山監督のリクエストに応え、1球目は会場後方へ。
3球目は客席前方のお子さんに向けて優しくトス。
会場があたたかな笑顔に包まれるひと幕となりました。
登壇者からのメッセージ
最後の挨拶で、松谷さんは
「今日この作品を観て、何か感じてもらえたらうれしいです。その感じたものを胸に、明日からまた生きていこうと思ってもらえたら。慎太郎さんの生きざまを、ぜひ多くの人に伝えてください」
と呼びかけました。

秋山監督は、
「姫路は横田さんが1試合3本塁打という大活躍をした特別な場所。そんな場所で2回も舞台挨拶ができてありがたいです。
映画は、観ていただいて初めて完成します。観てくださる一人ひとりが“横田慎太郎”だと思っています。今日1日、無理に頑張らなくてもいいけど、しっかり生きようと思ってもらえたらうれしい」
と語りました。
最後には、会場全員で横田慎太郎さんに向けて手を振る時間が設けられ、感動的な締めくくりとなりました。
ハイタッチお見送り&サプライズも
上映後には、ハイタッチ付きのお見送り会が行われ、さらに急きょ20時10分の上映回の来場者にもハイタッチ対応が決定。
思いがけないサプライズに、来場者から喜びの声が上がっていました。
<ストーリー/解説>
阪神タイガースにドラフト2位で入団し、将来を期待されながらも、21歳で脳腫瘍を発症して引退を余儀なくされた元プロ野球選手・横田慎太郎の軌跡を、松谷鷹也と鈴木京香の主演で映画化。
2013年のドラフト会議で、阪神タイガースから2位指名を受けた18歳の横田慎太郎。16年の開幕戦では一軍のスタメンに抜てきされ、初ヒットを記録するなど、誰もがその将来に大きな期待を寄せていた。ところが間もなく、慎太郎の視界にボールが二重に見えるという異変が生じる。医師の診断は脳腫瘍という、21歳の若者には過酷なものだった。それでも慎太郎は、家族や恩師、チームメイトら多くの人々に支えられながら、病との闘いに立ち向かっていく。19年9月の引退試合では、奇跡のバックホームを披露し、スタジアムを感動に包んだ。しかし、慎太郎のドラマはそこで終わりではなかった。
横田役を元高校球児でもある松谷、母・まなみ役を鈴木が演じる。監督は「20歳のソウル」の秋山純。


