
姫路城とウィーンの至宝、シェーンブルン宮殿が“姉妹城”に——世界遺産どうしの新たな絆
姫路の誇る白鷺城が、新たな国際的なつながりを結びました。
2025年5月24日、国宝・姫路城とオーストリア・ウィーンにあるシェーンブルン宮殿が、姉妹城提携を締結。その記念式典が姫路城内の庭園で華やかに開催されました。
式典には、オーストリアのアレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領も来場。関西万博にあわせて来日中の同大統領は、「この歴史的な提携が、両国の友情をさらに深めるきっかけになることを願っている」とコメントしました。姫路市の清元秀泰市長も、「両国の文化的な架け橋として、姫路城が新たな役割を担う」と期待を込めた言葉を述べました。
シェーンブルン宮殿は、ハプスブルク家の夏の離宮として17世紀末から18世紀半ばにかけて建設され、現在はユネスコ世界文化遺産に登録されているウィーンの名所。ウィーン会議の舞台にもなったその豪奢な歴史は、まさにヨーロッパ宮廷文化の象徴といえる存在です。
姫路城にとって、海外の姉妹城は今回で4例目。これまでにフランスのシャンティイ城、イギリスのコンウィ城、ポーランドのヴァヴェル城と提携しており、今回のシェーンブルン宮殿との提携によって、ヨーロッパとの文化交流がさらに広がることが期待されています。
締結式では、シェーンブルン宮殿管弦楽団によるクラシック音楽の演奏も披露され、来場者たちは荘厳な旋律とともに、世界遺産どうしの歴史的瞬間に立ち会いました。
今後は観光、芸術、文化分野を中心に交流事業が進められる予定。姫路の歴史と文化が世界と結ばれるその一歩を、私たち市民も温かく見守っていきたいですね。
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