
【2025/5/16】第54回姫路城薪能が開催。イーグレ姫路で「薪能展」も同時開催
姫路城三の丸広場(姫路市)の特設会場で『第54回姫路城薪能(たきぎのう)』が5月16日に開催される。
姫路市で毎年開催される「姫路城薪能(たきぎのう)」は、日本の伝統芸能である能や狂言を、世界遺産・姫路城を背景に鑑賞できる貴重なイベントです。その魅力は、歴史的な舞台設定、幻想的な演出、地域文化の継承、そして観覧のしやすさにあります。
今年の演目は能楽「松風」、狂言「文山立」、能楽「舎利」が行われます。
🏯 歴史的背景と開催の意義
姫路城薪能は、1967年(昭和42年)に地元の商店主や医師、会社役員らの有志によって始まりました。「お城とリスの会」としても知られる姫路薪能奉賛会が主催し、以来半世紀以上にわたり市民に親しまれています。この催しは、姫路城の新たな魅力を創出し、地域文化を促進することを目的としています。
🔥 幻想的な演出と幽玄の世界
薪能は、かがり火を照明として野外で上演される能楽であり、夜空に揺れる炎が幽玄の世界を演出します。姫路城の白亜の天守閣を背景に、篝火に照らされた舞台で繰り広げられる能や狂言は、幻想的な雰囲気を醸し出します。特に日没後に行われる「火入れ式」は、舞台のクライマックスとして観客を魅了します。
🎭 初心者にも親しみやすい演目と解説
姫路城薪能では、能や狂言の演目が上演され、観覧者にはパンフレットなどで物語の内容が分かりやすく解説されます。また、演目の前に能の解説が行われることもあり、初心者でも理解しやすい工夫がされています。
🌸 地域文化の継承と無料観覧
この薪能は、姫路市の伝統的な祭り「姫路お城まつり」の一環として開催され、地元の人々だけでなく、国内外から多くの観光客を惹きつける文化イベントとなっています。観覧は無料で、賛助席エリアの後方に一般席が設けられています。姫路城のライトアップとともに、能楽の幽玄な世界を気軽に楽しむことができます。
姫路お城まつり第75回記念 協賛イベント
姫路お城まつりの75回目の開催を記念し、姫路城薪能に関する特別展を開催します。
姫路城薪能のこれまでの歩みを過去の写真やパンフレットで振り返るパネルや能面、薪能をテーマにした絵画を展示するほか、元禄年間より姫路藩お抱え能役者江崎家の当主十二世江崎欽次朗師より貴重な衣装を展示します。
期間 | 令和7年5月10日(土曜日)から18日(日曜日) 最終日18日は午後2時まで |
会場 | イーグレひめじ B1階 第1・第2展示室 |
時間 | 午前10時から午後5時(18日のみ午後2時まで) |
観覧料 | 無料 |