
安志加茂神社と安富町あじさい祭り ~8千株のあじさいが彩る神社と町の風景~
安富町は「あじさいの町」
兵庫県姫路市にある安富町(やすとみちょう)では、「町花」にあじさいを指定しており、町のあちらこちらにあじさいが植えられています。梅雨の季節には、町全体が色とりどりのあじさいで彩られ、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
あじさい神社と呼ばれる「安志加茂神社」
そんな安富町の中心にあるのが、安志加茂神社(あんじかもじんじゃ)です。この神社は、かつて京都の上賀茂神社の荘園であった安志庄の総社として造営されたと伝えられる、歴史ある神社です。
別名「あじさい神社」としても親しまれるこの神社の境内には、「あじさいの里」というあじさい園が整備されており、なんと約8,000株のあじさいが植えられています。
鹿の食害からの再生――中学生の手でよみがえるあじさい
かつて、この美しいあじさい園も鹿による食害の影響で、あじさいの数が大きく減少してしまいました。しかし、地域の未来を担う地元の中学生たちが苗木を植える取り組みを行い、あじさいの復活に向けた活動が進められています。
この温かな取り組みにより、少しずつ花の数が戻りつつあり、地域一帯の自然と信仰を守る大きな力となっています。
弁財天の池と朱塗りの橋がつくる絶景
境内にある新池(しんいけ)には、弁財天が祀られており、その池にかかる朱塗りの橋とあじさいとのコントラストは、訪れる人々を魅了する絶景スポットです。写真愛好家にも人気の高い景観で、梅雨時期には多くの人がカメラを手に訪れます。
安富町あじさい祭りも開催
あじさいの見頃は毎年6月中旬から7月上旬。この時期には、地域一帯で「安富町あじさい祭り」が開催され、さまざまなイベントが催されます。地元の特産品販売やステージイベントなど、地域の魅力が詰まった楽しいお祭りです。
おわりに
町全体が花で包まれる安富町の初夏。とくに安志加茂神社は、歴史と自然が織りなす特別な場所として、訪れる価値のあるスポットです。梅雨の時期のお出かけに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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