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姫路で「大和歌曲『万葉集』コンサート」




古典に現代の息吹を加え、次世代へつなぐ音楽プロジェクト

「大和歌曲『万葉集』コンサート」が11月22日、姫路キャスパホール(姫路市西駅前町)で開催されます。主催は、地域を拠点に音楽創作や演奏活動に取り組む「ふくだむらさき音楽事務所」です。古典と現代表現を融合させた独自企画として注目を集めています。


万葉集を現代の歌曲として再解釈

「大和歌曲プロジェクト」とは

同事務所所属の音楽家・橋詰智博さんが中心となって進める「大和歌曲プロジェクト」は、日本最古の歌集「万葉集」の世界を現代語の歌詞と新たな旋律で再構築し、現代に響く歌曲として届ける取り組みです。2020年に始動して以来、和歌が持つ情感や美しさを損なわないよう、和の音階を生かした楽曲制作を続けています。

福田さんは「古典を遠い存在にしないこと」を意識し、原文のニュアンスを大切にしながらも、現代の音楽シーンにも親しみやすい表現に仕上げているといいます。現在は「万葉集」第2巻まで完成しており、第3巻以降の制作も進めている段階です。





実力派歌手と地元合唱団が出演

天平の雰囲気を彩る衣装演出も

今回のステージには、ソプラノの長谷川萌子さん、バリトンの池田真己さん、ソプラノの前田真希さんの3人が出演します。さらに、姫路を中心に活動する女声合唱団「コールBANSYU」も加わり、作品世界に厚みを添えます。

伴奏はピアニストの大倉卓也さんが務め、和歌の情景を表現する多彩な音色でステージを支えます。また、出演者は天平時代をイメージした衣装や和服を身にまとい、視覚的にも古代の世界観を感じられる演出が盛り込まれています。





「古典の魅力を次世代へ届けたい」

主催者の思い

ふくだむらさき音楽事務所代表の福田治さんは、「デジタル化が進み、古典に触れる機会が少なくなる今だからこそ、身近に感じてもらえる場をつくりたいと思っています。今回のコンサートで、古典の持つ奥深さやおもしろさを改めて感じてもらえればうれしいです」と話し、来場を呼びかけます。





公演概要

  • 日時:11月22日(土) 14:00〜16:00

  • 会場:姫路キャスパホール(姫路市西駅前町)

  • 料金:一般 2,800円、高校生以下 1,400円

古典文学の世界に現代の視点を取り入れ、新たな魅力を引き出す音楽公演として、幅広い世代から関心を集めそうです。姫路でしか味わえない文化体験として、当日のステージに期待が高まります。

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