
【にぎわいレポ】第38回姫路全国陶器市に行ってきました!
美と器の渦に吸い込まれる秋の一日


姫路市の大手前公園で開催中の「第38回姫路全国陶器市」に足を運びました。
全国の産地から選りすぐりの陶器が集まり、展示・販売が行われる姫路の秋の恒例イベントです。
青空に姫路城が映える特別なロケーションで、器の世界にどっぷり浸かる一日となりました。
イベント日和の11月1日 人も熱気もあふれる会場
訪れたのは11月1日の14時30分頃です。
正午過ぎに一時的に雨がぱらついたものの、すぐにやみ、気温もほどよく、まさにイベント日和。
会場は大勢の来場者でにぎわっており、人気ブースでは入場待ちのプチ行列ができていました。



テント内に入ると器がぎっしり。
狭い通路をすり抜けるのは、ちょっとドキドキです。無理に入ろうとすると、周りに並ぶのはお皿や湯飲み、花器などの“割れ物だらけ”。肩に力が入ります。
それでも、美しい器たちが放つ吸引力に負けてしまいます。
「ひとつ数万円」の高級な作品も並び、まるで展示会を歩いているかのような感覚でした。
目移り必至。器の海に漂う幸福時間
色、形、質感……見れば見るほど目移りしてしまいます。
淡い粉引、土の温もりを感じる備前、柔らかな白磁、藍色の絵付けが特徴的な波佐見焼、個性の光る現代作家もの。
「このお皿で朝ごはんを盛ったら……」「お茶の時間が特別になるかも」など、想像が膨らむ時間です。



量と種類の多さに圧倒されながらも、まったく飽きません。
本当に、1日いても飽きないイベントです。焼き物ファン必見と言って間違いありません。
姫路ならではの楽しみも同時開催
会場周辺では、皮革フェスや菓子博も同時開催されていました。
器をじっくり眺めたあとは、皮革のハンドメイド作品や姫路ならではのお菓子にも出会えます。
姫路城下ならではの“文化に触れるおでかけ”が一度に味わえる、贅沢な催しです。

今年も買いました!常盤堂の“播州かりんとう”で締めくくり
そして毎年のお楽しみがこちら。
姫路市船津町に本社を構える老舗・常盤堂さんのかりんとうです。
3袋で1000円というおなじみのセットを、今年も無事に購入しました。これはもう毎年のルーティンと言っていい楽しみです。
姫路に根付く、かりんとう文化
常盤堂さんは昭和11年創業の老舗で、姫路の伝統菓子「播州かりんとう」を受け継ぐ一軒です。
このかりんとうは江戸時代後期、姫路藩家老・河合寸翁が産業振興の一環として職人を長崎へ派遣し、南蛮菓子の製法を学ばせたことに始まります。
しっかりこねた生地をねじり、ゆっくり揚げて蜜を軽くまぶすのが特徴で、甘さ控えめ・噛むほどに味わい深い品。
かつては姫路城下に菓子工場が並び、街に甘い香りが漂ったと伝わります。戦火を経てもその文化を守り続けてきた一筋の歴史を、今も味わえるのです。
陶器市の最後にこの味を手にすると、「今年もこの季節が来たなあ」としみじみ感じます。
開催は11月4日まで!秋の姫路散策とともに
第38回姫路全国陶器市は、11月4日まで開催です。
器との一期一会を楽しみに、そしてお散歩がてら姫路城や周辺イベントも満喫しに、ぜひ足を運んでみてください。

きっと、あなたの毎日の食卓をちょっと特別にしてくれる器と出会えるはずです。


