
カフェ以上、コワーキング未満? 姫路・広畑に“使い勝手重視”の新拠点「QUAD BASE」オープン
「つながり」を起点に生まれた複合スペース
姫路市広畑区蒲田に7月6日、多機能型のカフェ&レンタルスペース「QUAD BASE(クアッドベース)」がオープンしました。店内にはカフェのほか、コワーキングスペース、音楽スタジオ、キッチン付きのレンタルスペースが併設されており、使い方は利用者次第です。
運営するのは地元出身の杉浦豪さん。「音楽やマルシェなど、ジャンルを越えて人が集まり、新しいコラボレーションが生まれる場にしたい」との思いで立ち上げました。
カフェスペースには本格コーヒーと自家製スイーツ
店舗の広さは約18坪。カフェスペースにはカウンター6席、テーブル12席、コワーキング用に4席が設けられています。
提供されるドリンクは、ハンドドリップの「ブレンドコーヒー」(600円)や「ブラジル」(500円)のほか、「ハートランドビール」や「ハイボール」(各600円)といったアルコール類もそろっています。フードメニューには「マルゲリータ」(1,200円)、「クアトロフォルマッジ」(1,400円)などのピザがラインアップ。スイーツは「自家製なめらかプリン」(350円)や「バスクチーズケーキ」(600円)と、甘党にも嬉しい内容です。
音響設備付きのスタジオ、キッチン付きのレンタルスペースも
QUAD BASEの特徴は、飲食にとどまらない用途の広さにあります。音響機材を完備したスタジオでは、バンド練習やレコーディング、打ち合わせなど多目的な利用が可能です。
レンタルスペースにはキッチンが併設されており、料理教室やサロン、ホームパーティー、会議利用にも対応。施設の構成は、「単に貸す」のではなく、「人が集まる」ことを前提に設計されている印象を受けます。
柔軟な時間設定が活かす“都市のすきま”
カフェの営業時間は10時~17時(金曜~日曜)、夜営業は金曜のみ20時~24時。一方、レンタルスペースとスタジオは曜日によって稼働時間が異なり、日中の空き時間を有効に活用する工夫が見られます。
固定された使い方を持たない分、利用者自身がこの空間の意味をつくっていく、そんな余白も魅力の一つかもしれません。
「ジャンルを超えて、人が混ざる場所に」
「カフェでもないし、レンタルスタジオだけでもない。どれでもあり、どれでもない場所」。そんな言い方が似合うQUAD BASE。杉浦さんは、「職業や肩書きに関係なく、対等に話せる場所になれば」と話します。
姫路西部の住宅街に誕生したこの複合スペースが、地域の“つながりの交差点”としてどう育っていくのか。小さな動きの先に、大きな変化が芽吹くかもしれません。
詳細はインスタグラムにて