姫路・広畑に「ゆい食堂」　魚のプロと元かき氷店主が夫婦で営む“ご縁の食堂”

魚の目利きと調理の腕を生かし、夫婦で念願の開業

　姫路市広畑区長町1に「ゆい食堂」（TEL 079-258-7343）が10月23日にオープンしました。店舗面積は約12坪で、テーブル2卓＝8席、カウンター6席を備える小ぢんまりとした空間です。店を切り盛りするのは、福島義雄さんと侑希さん夫妻です。

　義雄さんは、魚介類の小売・卸売を手がける「マルエ水産」で勤務し、仕入れや魚の目利きを磨いてきました。
　一方の侑希さんは2017（平成29）年に姫路市内でかき氷専門店を経営。その後、飲食店勤務で調理技術を学びました。
　「飲食で独立したい」という侑希さんの思いと、義雄さんの魚に対する知識が重なり、夫婦での開業を決意したといいます。

日替わりの海鮮丼が看板メニュー　地元産の米「さよ姫の雫」を使用

　看板メニューの「本日の海鮮丼」（1,580円）は、季節ごとに旬の魚介を使った一品です。
　このほか、「ゆい御膳」（2,000円）、「フライ定食」（1,380円）、「本日のサービスランチ」（1,000円）など、幅広い定食メニューをそろえています。

　魚介類は、義雄さんがかつて勤めた「マルエ水産」から直接仕入れるため、鮮度は折り紙付きです。
　米は兵庫県佐用町の農家から仕入れる「さよ姫の雫」を使用。残留農薬ゼロで、義雄さんは「粒が立ち、弾力があり、自然な甘みとつやがあるのが特徴」と話します。

土日はモーニング営業も　地域の朝ごはんスポットに

　ドリンクはビール（600円）、焼酎（450円）、ソフトドリンク（300円）を用意。
　また、土日限定でモーニング営業を行い、「焼き魚定食」（750円）や「だし巻き定食」（600円）などの朝定食を提供します。
　「地元の人にとって、朝から気軽に立ち寄れる場所になれば」と侑希さんは笑顔を見せます。

「縁を結ぶ食堂に」　地域に温かく根ざす店を目指して

　店名の「ゆい」は、「縁を結ぶ」という意味と、夫妻の次女の名前に由来します。
　義雄さんは「たくさんのご縁と後押しのおかげで独立できた。その感謝を忘れず、訪れる人に温かい食事を届けたい」と話しています。

■店舗情報