
姫路・家島に新カフェ「porto」 元女子プロレスラーが娘と挑む、海を望む憩いの場
姫路・家島に海の見えるカフェ「porto」 元女子プロレスラーと三女が開業
姫路市家島町真浦に、瀬戸内海を望むカフェ「porto(ポルト)」(TEL 080-1468-1164)がオープンから1カ月を迎えました。開業日は9月8日で、地域住民や観光客の憩いの場として親しまれています。
港を望むロケーション
店舗面積は約11坪で、テーブル席4卓11席、カウンター6席を備えています。港に面した立地で、大きな窓からは瀬戸内海が一望でき、来店客は島ならではの景色を楽しむことができます。
元女子プロレスラーが親子で挑戦
運営するのは新井磨美さんと三女の聖良さんです。新井さんは「熊野マミ」のリングネームで1977年から1981年まで全日本女子プロレスで活躍した元レスラーで、悪役ユニット「ブラック軍団」に所属し、WWWA世界タッグ王座も獲得しました。引退後は家島へ戻り、弁当店を営んできました。
今回、三女の「カフェをやりたい」という思いをきっかけに、親子で新たな挑戦に踏み出しました。6児の母であり、現在は孫もいる新井さんにとって、地域とつながる場所づくりでもあります。
モーニングからランチまで
モーニングは「厚切りトースト」「クロワッサン」(各800円)にサラダ、卵、フルーツ、コーヒーか紅茶が付きます。「和朝食」(900円)も用意しています。
ランチは「蟹パスタ」(1,500円)や「刺身定食」「海老フライ&ハンバーグ定食」「ビーフカツ定食」(各1,800円)をそろえ、食後にはコーヒーかアイスクリームが付きます。
スイーツと限定メニューも
カフェメニューには「クラシックプリンケーキ」「チョコレートケーキ」(各550円)や「かき氷」(650円)が並びます。材料がそろった日にのみ登場する「フルーツサンド」(700円)は、限定メニューとして人気を集めています。
島に少ない飲食店、観光客の受け皿に
家島は姫路港から船で約30分の距離にあり、漁業を中心とした暮らしが続いていますが、飲食店の数は多くありません。観光客が訪れても食事やカフェ利用の選択肢が限られており、地元からは「島にもう少し飲食できる場所があれば」という声もありました。
そうした背景の中で開業した「porto」は、海を眺めながら食事やスイーツを楽しめる場所として注目されています。特に船便の待ち時間や観光の合間に立ち寄る人も多く、観光と生活の両面を支える存在となりつつあります。
アクセスと周辺スポット
姫路港から高速船で約30分。真浦港に到着してすぐの場所にあり、観光客にとってもアクセスしやすい立地です。周辺には漁港の風景や島の散策路が広がり、カフェ利用と合わせて家島の魅力を楽しむことができます。
「心がほどける時間を」
新井さんは「島に来てくださった方に、海を眺めながら心がほどける時間を楽しんでもらいたいです」と話しています。
営業時間はモーニング=8時~10時30分、ランチ=11時~14時。月曜定休です。