
安富中学校の生徒たちが手がけたPR映像が大阪・関西万博で上映!
安富中学校の生徒たちが手がけた「あじさい復活プロジェクト」
兵庫県姫路市にある安富中学校の生徒たちが制作したPR映像「安富町花あじさい復活プロジェクト」が、2025年に開催される大阪・関西万博の会場内「EXPOアリーナMatsuri」で放映されることになりました。この映像は、万博会場の大型スクリーン「EXPO VISION」で紹介されるコンテンツとして正式に採用されました。
教育機関としての採用は全国でも極めて珍しく、安富中学校が唯一の選出校となっています。
万博に直接足を運べない方にもこの取り組みを知っていただけるよう、姫路市の公式YouTubeチャンネルでも動画が公開中です。地域の未来を思う中学生たちの姿を、ぜひご覧ください。
姫路市公式Youtubeちゃんねる 安富町花あじさい復活プロジェクト – YouTube
姫路市安富町「町花あじさい復活プロジェクト」EXPO2025大阪関西万博の共創チャレンジ

2024年11月安志加茂神社内「あじさいの里」において、あじさいの里に植栽しているところ
安富町花あじさい復活プロジェクトとは?
姫路市中心部から北へ約25キロに位置する安富町。かつてこの地域は、「ホタルとあじさいの町」として多くの人々に親しまれていました。「あじさいの里」や「あじさい公園」には、梅雨の季節になると色とりどりの花を目当てに多くの観光客が訪れていたといいます。
しかし、近年ではシカによる食害が深刻化し、あじさいの株が大幅に減少。神社の関係者によると、訪れた人が残念そうに帰る光景も少なくないとのことです。現在は神社関係者や地域のボランティアが懸命に植栽を続けていますが、人手が足りないのが現状です。
そんな状況を目の当たりにした安富中の生徒たちは、2023年6月に「安富地域貢献チーム」を結成。「地域の象徴であるあじさいを守り、次の世代へと引き継いでいく」という想いから、「安富町花あじさい復活プロジェクト」をスタートさせました。
万博で発信される“地域と未来をつなぐ”取り組み
この活動は、大阪・関西万博の「共創チャレンジ」にも登録。学校を中心に、地域、行政、企業といった多様な主体が連携しながら、持続可能なまちづくり、生物多様性、観光振興、カーボンニュートラル、そして循環型経済(サーキュラーエコノミー)の実現を目指しています。
プロジェクトの成果は徐々に形になり始めており、あじさいの里では、かつてのような風景が戻りつつあります。また、この取り組みは兵庫県の「ひょうごSDGsスクールアワード2024」で優秀賞を受賞するなど、県内外から注目を集めています。最近では企業からの協力の申し出も増え、さらなる広がりを見せています。
プロジェクトへのお問い合わせ
このプロジェクトに関する取材・連携などのご相談は、以下までお気軽にご連絡ください。
姫路市立安富中学校
教頭:沖田 和民
住所:兵庫県姫路市安富町安志320-1
電話:0790-66-2026
FAX:0790-66-3635