
姫路の隠れたパワースポット!破磐神社と不思議な「われ岩」
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破磐神社(兵庫県姫路市西脇1598)に位置するこの神社は、地域の歴史や信仰の象徴として、訪れる者に深い文化的な印象を与える場所の一つです。神社自体の詳細な歴史については諸説がありますが、古来よりその周囲の自然や岩に関する伝説が語り継がれています。

創建に関する伝承によれば、約1800年前、神功皇后が三韓からの帰路、忍熊主との戦いに巻き込まれた際、三本の矢を放つという神託を受けたと伝えられています。そのうち、第三の矢が太市郷西脇山中の大岩に命中し、岩が三つに割れたことから、これが吉兆とされ、この地に神を祀ることが決定されたとされています。この大岩は、神社から西南約1.7kmの距離に現存しており、今も「宮が谷」と呼ばれる場所にあります。古くから信仰の対象となり、この地に遷座されるまでの経緯も含めて、その神聖さを感じることができるスポットです。

また、神社の神仏混淆の時代には「三所大権現」と称されていた時期もあり、神功皇后や仲哀天皇、応神天皇、さらに矢の根を祀っていたことが伝えられていますが、明治時代に神仏分離が進む中で、神功皇后を主神として現在の形に整えられました。明治7年には郷社に昇格し、明治40年には他の神社との合祀が行われ、現在に至っています。
神社で行われる祭事の中でも特に注目されるのは、毎年8月15日に行われる「火祭り」です。これは、豊臣秀吉による中国征伐時、峯相山鶏足寺の焼き討ち事件の供養として始まったとされています。奉納者が麦わらで作った松明を灯し、舞殿で「エント!エント!」という掛け声と共に松明で叩き合う姿は、全国でも珍しい風物詩として知られています。
「われ岩」に関しても、古代からその巨石の存在が人々の信仰を集めてきました。岩が割れたことにより、この地が神聖視されるきっかけとなったとされています。実際に岩を目にすると、その迫力には驚かされると同時に、古代の人々がその自然の力を神聖視した理由がわかるような気がします。

岩周辺には案内板が立てられており、神功皇后の伝説や「われ岩」の成り立ちを知ることができます。岩自体には注連縄が張られ、神々しい雰囲気を漂わせています。アクセスは少し険しい道を進む必要がありますが、その先に広がる景色は訪れる価値があります。
「われ岩」は、地域の自然の力を感じる場所であり、その神秘的な存在感に魅了されることでしょう。この岩を見た人々は、その力強さに圧倒され、同時に神聖な空気を感じ取ることができるはずです。神社に参拝した際には、ぜひこの岩も合わせて訪れることをお勧めします。

その壮大な姿を前に、古代からの人々の信仰の足跡を辿りながら、自然の力がもたらす神秘的な体験を感じてみてください。


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