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静寂の古刹・八徳山八葉寺の魅力
八徳山八葉寺の魅力と歴史
八徳山八葉寺(はとくさん はっぱじ)は、兵庫県姫路市香寺町相坂にある天台宗の古刹です。天平8年(736年)に行基によって創建されたと伝えられています。平安時代中期には、『日本往生極楽記』を著した慶滋保胤(寂心)がこの地で出家し、堂舎を建立しました。
寂心と性空上人の逸話
寂心は、書写山円教寺を開いた性空上人と深い親交がありました。ある日、寂心が沐浴用の湯釜を欲していることを察した性空上人が、湯釜を届けたという逸話が残されています。その湯釜は、現在も本堂奥の奥の院に安置されています。
文化財と本尊
本尊は十一面観音で、奥の院は鎌倉時代、奥の院厨子は室町時代のものであり、県指定文化財に指定されています。また、この寺は西日本でも有数の子安の木の群生地としても知られています。
鬼追いの儀と紅葉の名所
毎年1月7日には、播州地方で最も早い「鬼追い」の儀式が執り行われます。また、紅葉の季節には、水面に映る鮮やかな紅葉の風景が美しく、隠れた名所となっています。特に、今週末まではノムラモミジが見頃で、その後はヤマモミジが徐々に色づいていくとのことです。普段は訪れる人も少ない静かな寺院ですが、紅葉の時期には多くの人々が訪れます。
アクセスの注意点
ただし、アクセスには注意が必要です。途中から道幅が狭くなり、車一台が通れるほどの勾配のある道になります。まるでテレビ番組『ポツンと一軒家』に登場するような道を想像するとわかりやすいでしょう。訪れる際には、軽自動車の利用をおすすめします。
知られざる八葉寺
八葉寺は、播磨路で最も早く鬼会式(鬼追い)が行われることで知られていますが、地元の姫路市民でもその存在を知らない人が多いかもしれません。また、2013年にはNHKの朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』のクランクインがこの寺で行われたそうです。
本記事について
本記事の内容は、インターネット上の情報を参考に執筆しました。正確な情報をお求めの際は、公式情報をご確認ください。
アクセス情報
JR播但線・香呂駅から徒歩約60分。 住所:〒679-2154 兵庫県姫路市香寺町相坂1066
施設には、トイレ、レストラン、駐車場、売店、コインロッカーが完備されており、車椅子での来訪も可能です。