
姫路がハリウッドに再注目?映画ロケ誘致に本腰!「ラストサムライ」のあの場所が再び熱い
映画好き、地元ファン、観光に関わる皆さんに嬉しいニュース!姫路市が海外映画のロケ誘致に力を入れる方針を固めました。実はこの動き、過去の実績を踏まえた“本気の取り組み”なんです。
ハリウッドも惚れ込む「姫路の風景」
書写山円教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)といえば、映画『ラストサムライ』でトム・クルーズが修行する場面を思い出す方も多いはず。あの静謐な雰囲気と自然に囲まれたお寺の風景は、京都の名だたる神社仏閣にも引けを取らない、日本映画ロケ地の代表格。
読売新聞によると、姫路市は今年度、プロデューサーや監督を実際に市内に招いて、ロケ地としての魅力を直接アピールする方針を打ち出しました。なんと招待費用に500万円の予算も組まれているそうです(出典:読売新聞2024年4月7日記事)。
「実物を見てもらうのが一番の近道」という姫路フィルムコミッションの考え、たしかに納得!

書写山円教寺
目指せ第二の「ラストサムライ」効果
実際、トム・クルーズ主演の『ラストサムライ』では、監督のエドワード・ズウィック氏が来日中に偶然訪れた円教寺を一目で気に入り、ロケ地に決定したとのこと。姫路の風景が世界のスクリーンに映し出された瞬間でした。
それだけじゃありません。『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』では21日間にわたって市内でロケが行われ、スタッフの宿泊・飲食・美術セット費用などの経済効果は7億5,100万円にも上ったそうです(読売新聞より)。
実は「時代劇の聖地」って知ってました?
映画やドラマのロケ支援をしている「姫路フィルムコミッション(FC)」は、2026年に設立25周年を迎える老舗団体。これまでに1900件以上のロケを実現してきました。
『るろうに剣心』シリーズ(好古園)、『燃えよ剣』(円教寺)、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』『武蔵 MUSASHI』など、多くの話題作が姫路で生まれています。
ちなみに『ラストサムライ』のトム・クルーズが土産に買って帰った、姫路・杵屋の銘菓「千年杉」は、杉の木をモチーフにした創作菓子です。和のエッセンスを加えた“和製バームクーヘン”として、しっとりとしたバームクーヘンの層に、表面にはサクサクとした食感。まるで杉の樹皮のような風合いを再現しています。その見た目も、年輪を重ねた老木・杉を思わせる力強く美しい佇まい。和と洋が調和する上品な味わいは、お茶うけにはもちろん、贈り物にもぴったりです。
■杵屋 店舗一覧
店舗名 | 住所 | 電話番号 |
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本店 | 姫路市二階町95 | 079-285-3509 |
県立大前店 | 姫路市西八代9-21(兵庫県立大環境学部前) | 079-297-1323 |
書写お菓子の里 | 姫路市書写1086(書写山ロープウェイ南隣) | 079-267-2333 |
青山店 | 姫路市青山西3-11-8(国道2号線沿いポルシェ南側) | 079-266-3535 |
姫路駅中央口店 | 姫路駅中央口コンコース内「ピオレ姫路 おみやげ館」 | 079-284-2818 |
宝蔵店 | 姫路城前おみやげ広場「い」の屋敷内 | 079-283-7237 |
映画で旅する人が世界からやってくる
佐賀県では、タイ映画のロケをきっかけに、タイからの宿泊観光客数が370人→1万人に急増した例もあるそう。姫路にも同様のチャンスがあると市は見ています。
姫路市内で人気の「4大ロケ地」は、
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姫路城
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書写山円教寺
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好古園
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亀山本徳寺
ですが、まだまだ隠れロケ地もたくさんありそう。実際、円教寺では『3月のライオン』、亀山本徳寺では『本能寺ホテル』のロケも行われており、ジャンルも多彩です。
編集後記:あなたの“推しロケ地”も教えて!
姫路にはまだ全国に知られていない映画映えスポットが眠っているかもしれません。姫路スパイスでは、読者の皆さんからの「ここで映画撮ってほしい!」という“隠れロケ地”情報も募集中です。

書写山円教寺