
第75回姫路お城まつりが盛大に開催 – 歴史と賑わいに満ちた3日間
5月16日から18日までの3日間、世界遺産・姫路城周辺で「第75回姫路お城まつり」が開催されました。
今年のテーマは「白鷺の城に未来の風光る」。この祭りは、1948年(昭和23年)に戦後復興の象徴として始まり、姫路城をシンボルに新たな姫路市の誕生と市民の心の支えを目指して続いてきた伝統行事です。2015年に世界文化遺産・国宝である姫路城の大規模修復が完了して以降、5月に開催されるようになり、今や姫路市を代表する春の風物詩として定着しています。
華やかな「姫路大名行列」
メインイベントの一つ「姫路大名行列」では、一般公募で選ばれた約70名の市民が江戸時代の装束に身を包み、荘厳な姫路城を背景に大手前通りを練り歩きました。この行列は、姫路藩酒井家の参勤交代をモデルにしたもので、衣装や調度品も細かく時代考証を重ねた本格的な再現が特徴です。今年の殿さま役には、元プロ野球選手で阪神タイガースOBの糸井嘉男さんが選ばれ、羽織はかま姿で扇子を手に堂々と歩く姿に、沿道からは大きな拍手と歓声が沸き起こりました。
華やかな「千姫輿入れ行列」
また、姫路お城のアンバサダーに扮した千姫と地元の子どもたちが参加する「千姫輿入れ行列」も人気のプログラム。華やかな衣装に身を包んだ一行がゆっくりと進む様子に、多くの観客がカメラを構え、その瞬間を収めていました。
市街地全体が盛り上がる多彩な催し
このほか、大手前通りでは21団体、約1000人が参加するパレードが行われ、にぎやかな踊りや演奏が通りを彩りました。さらに、子どもたちが姫路城の歴史を楽しく学べる「キッズイベント」や、大手前公園で開催された「ひめじ良さ恋まつり」など、多彩な催しが3日間にわたって行われ、会場全体が活気に満ちていました。
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